Concept.
CDやMDなどデジタル方式の記憶媒体が増える中、私はアナログレコードの魅力に取 り憑かれた。カートリッジを交換する事 によって変わる音色や針独特のノイズ音を楽しむ魅力。ジャケットが大きいことや、丸い大きな円盤が目の前で回っているというビジュアル面での魅力。レコードというのは「モノ」の価値を音源だけでなくトータル的に満たしてくれたバランスのと れた「作品」である。
近年、カフェやBar、shopなどにインテリアの一部とし置かれるようになったターンテーブルだが、AnalogRecordは音楽を聞 くツールとしては身近なものではなくなった。UnderGroundの世界の中ではターンテーブリストと言われるターンテーブルを楽器として扱う、DJとはまた違う位置付けの人達が存在する。しかし、楽器として扱うのには高度なテクニックと極めて高 いセンスが必要とされる。ターンテーブルは極限られた世界の中で広がっているツールになっているのだ。
『幅広い世代にレコードの良さを伝えたい』これが、この作品を作るきっかけとなった。
Interface.
VIDEO TURNTABLE
針の振動を使わずに、web cameraによってレコードに描かれた絵を読み込み画像認識によってリアルタイムで音を生成する。
色の検出によってターンテーブルの回転と音のon/offを制御出来るようになっている。5色の色(黒、赤、黄、青、緑)にそ れぞれ違う音を生成するプログラムを与えていて、検出位置によって、音の高さ・左右へのpan・音量・Delayのかかり具合・などの値が変わるようになっている。体験者の色の選び方や、置き方によってリアルタイムで音の配置をすることが出来る。
RECORD
透明のレコードにすることによってたくさんの組み合わせが可能になる。体験者の選ぶレコードの種類や重ね方によって、何 通りもの違う音が生成される。また、体験者自身が絵を描くことでも可能である。音を聞くレコードではなく、音を作るレコ ードである。
音の質や、展示方法を変えることによって対象とする体験者の層は広がる。
archives.
2005.1.12 examination of graduation works at tama art university [movie]